分岐鎖アミノ酸(BCAA、バリン・ロイシン・イソロシン)

 体内では生産されない必須アミノ酸。BCAAが十分にあると脳内の疲労物質セロトニンの合成が押さえられ、中枢性疲労が軽減される。
 筋タンパク質中の必須アミノ酸の約35~40%がBCAAで、筋肉のタンパク質分解を抑制するといわれている。哺乳類にとって必要とされるアミノ酸の40%を占め、活動エネルギー源となることから、運動時に摂取すると良いと考えられている。ただし、アミノ酸の代謝にはビタミンB群が必須であり、同時摂取しないと十分な効果は発揮できない。
 臨床では火傷の治療、肝硬変、肝性脳症などの治療に用いられている。大豆・チーズ・マグロの赤身などに多く含まれているほか、BCAAを含むサプリメントも市販されている。
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