藻類

 藻類には紅藻(アサクサノリなど)、褐藻(昆布、若布など)、緑藻(クロレラ、青海苔など)、藍藻(スピルリナ、スイゼンジのりなど)などが知られているが、このうち、健康補助食品として認可されているのはたんぱく質、ビタミンB2、鉄分などが豊富で緑黄色野菜の多いクロレラとスピルリナである。これらの食品は健康食品の中でも総合的な栄養補給に優れた食品として注目されているが、その反面副作用も多く報告されている。

 クロレラには解毒作用、糖尿病の予防、抗がん作用、免疫力増強作用など多数の効用が報告されているが、副作用も多く報告されている。クロレラは単細胞で極めて増殖力が旺盛で、たんぱく質のほか炭水化物、脂肪、ビタミン(E、カロチン、B群、C)、ミネラル(鉄、マグネシウム、カルシウム、カリウム)、食物繊維、葉緑素などを豊富に含み、いわゆる完全食品としてNASA(アメリカ航空宇宙局)が宇宙食として試作、話題を呼んだことで有名である。このクロレラは、1890年オランダ人バイリングが発見し、ギリシャ語のクロロス(緑の)とラテン語のエラ(小さいもの)をあわせて命名された。

 スピルリナは細胞の形がスパイラル(らせん状)をしており、緑黄色野菜の代替として、糖尿病、肝炎、貧血症、高脂質血症、慢性膵炎、胃腸炎、解毒作用など多くの効果が報告され、メキシコでは1937年にスピルリナを正式な食品として認可している。
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