発酵微生物類

酵母食品、乳酸菌(生菌)利用食品、植物発酵食品、植物エキス発酵飲料、納豆菌培養エキス食品にJHFAマークが表示されている。

(1)酵母食品 
 酵母(イースト)は単細胞の菌で、無酸素下で糖類をアルコールと炭酸ガスに分解する作用があり、ビール酵母、黒酵母、亜鉛酵母などがある。この作用を利用して酒類、味噌、醤油、パンなどが生産される。健康補助食品や医薬品、調味料などにはビール酵母やパン酵母を分解・抽出した酵母エキスが用いられており、その成分は約50%がアミノ酸バランスの優れたたんぱく質で、その他ビタミンB群、ミネラルを多く含む。また、多糖類のグルカンやマンナンなどの食物繊維、解毒や抗酸化作用のあるグルタチオン,核酸を含んでおり、肝臓・消化器系に対する作用、造血系に対する作用などがいわれている。

(2)植物発酵食品
 食べにくい・消化しにくいという食用植物の難点を、微生物発酵させることによって解決した新しいタイプの発酵食品であり、穀類(玄米、胚芽、ハトムギなど)、大豆、根菜類、きのこ、果実類、海藻類、ゴマ、ミツバチ花粉などが含まれている。これを麹菌、酵母、納豆菌、乳酸菌などで発酵させ、数年間をかけて熟成後、粉末、顆粒、ペーストなどにしたもので、多種類の栄養成分を含む。
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