ヨヒンベ(ヨヒンビン)

 アカネ科植物ヨヒンベの樹皮に含まれるアルカロイドで、FDA(米国食品医薬品局)がインポテンツ改善薬として承認した成分。自然界に存在する最も強力な媚薬で、催淫剤としての効果が報告されている。また、脂肪酸の代謝を促し、体脂肪を減らす効果が知られている。
 催淫剤としての効果があることから、幻覚や体調不良などが知られ、使用には十分に注意する。さらに、過敏症、不眠、頻脈、肝障害のある人は服用を避ける。
 副作用および注意事項として、高血圧、頻脈、頭痛、不安、めまい、嘔気、嘔吐、振戦および不眠に関与していると言われ、長期間または大量摂取は危険である。また、モノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害剤、高血圧症治療薬、三環系抗うつ剤、またはフェノチアジン系抗精神病薬(統合失調症などの精神疾患に用いられる薬剤)と併用する場合には注意が必要。腎障害や精神疾患患者および妊娠中または授乳中の女性は摂取すべきではない。
 樹皮や樹皮抽出物に対する臨床試験は見当たらず、ヨヒンベがどのような健康障害に有効であるかどうかは不明である。
このエントリーを Google ブックマーク に追加
Pocket