テアニン

 茶に多量に含まれるアミノ酸の一種でグルタミン酸の誘導体。日光照射によりカテキンに変化する。臨床試験では以下のような様々な効果が確認されている。
 効果としては血液脳関門を通過し、精神に影響を与え、精神的・肉体的ストレスを軽減させたり、認知活動や気分の改善がみられる。すなわち、リラックスの指標であるα波(瞑想の脳波)の発生が30-40分後に確認され、不安傾向の低い人および高い人においてリラックス効果が認められている。抗ストレス効果も確認されている。睡眠に関しては、睡眠の質の改善が報告されている。中途覚醒の減少が認められたほか、被験者へのアンケートにより起床時の爽快感、熟眠感、疲労回復感の改善が認められている。その他、カフェイン拮抗作用、血圧降下作用、記憶学習能力の向上、制癌剤の増強効果、脳血管障害に対する効果などが報告されている。免疫力強化の期待もされている。
 月経前症候群(PMS)に関しては、PMS時のイライラ、憂鬱、集中力の低下などの精神的症状を改善することが報告されている。
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