ギンコライド

 イチョウの葉や根に含まれるテルペノイド。末梢血管の拡張や血液粘性の低下による血流改善、脳組織のブドウ糖濃度低下作用があるとされている。イチョウ葉にはその他同じテルペノイド類のビロバリド、フラボノイド類のケンフェロール、ビロベチン、ギンゲチンなどを含む。
 ヨーロッパでは動脈硬化、肩こり、冷え性などの血行障害や老人性認知症の治療薬として広く利用されている。イチョウ葉の血流改善効果としてはテルペンラクトンやフラボノイドが抗酸化(LDLの酸化防止)、血小板凝集抑制、血管拡張の3つの作用を引き起こし、血流を改善する。記憶の要、大脳辺縁系の海馬に含まれるトランスサイレチンを増やし、アミロイドβ-ペプチド(細胞外老人斑)の蓄積を防いでアルツハイマー病の発症を予防すると期待されている。その他、抗がん作用、高血圧・血管拡張・脂質代謝改善などに有効と言われる。
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