アントシアニン

 植物界に広く存在する色素、アントシアン(果実や花の赤、青、紫を示す水溶性色素の総称)のうち、アントシアニジンがアグリコンとして糖や糖鎖と結びついた配糖体成分のこと。発色団はアグリコン部分で、ペラルゴニジンは鮮赤色、シアニジンは赤紫色、デルフィニジンは紫赤色。pH により色調は変化し酸性条件下で赤色、アルカリ性条件下で青色となり、紫陽花の色の変化として有名。ビルベリーやブドウに多く含まれる。
 主な薬理作用は抗酸化作用で、筋疲労の抑制、運動による過酸化脂質の増加を抑制することなどが報告され、さらに、視力回復によい、動脈硬化や老化を防ぐ、炎症を抑える、などと言われているが、ヒトでの有効性・安全性については、信頼できる十分なデータはない。
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